いびきをかく、というのは気道のどこかが狭くなっていることを示しています。
鼻と口からはいって、喉で一本道になって、声帯を通り抜けて、気管にはいる気道の道筋のどこかに狭くなっているところがあるのです。
さらにいびきに耳をすませてみましょう。
ガー、グー、ガー、グー、ガ、グッッッ。
止まりました!
これが睡眠時無呼吸です。
いびきと無呼吸は気道のふさがり具合の強さの違いになります。少しでも隙間があれば、いびきになりますし、完全にふさがってしまうと無呼吸になります。
どちらも気道が狭くなっているということを示しています。
いびきも無呼吸もどちらも良好な睡眠とは言えません。
睡眠って人間にとって大切なものです。
基本的にはみなさん、毎日寝ると思います。
日々の積み重ね、まさに塵もつもればなんとやら。
適切でない睡眠を積み重ねていくと、高血圧や脂質代謝異常、糖尿病などの生活習慣病につながるリスクが高まりますし、それらはそのまま心臓や脳の血管病変のリスクにつながっていきます。
心臓でいえば心筋梗塞や狭心症、脳でいえば脳梗塞や脳出血。
よくニュースなどで運転手の居眠り運転が睡眠時無呼吸によるもの、なんて耳にされることがあるかと思います。
車を運転する仕事の方はもちろん、どんな仕事の方でもよりよい未来のために、自分の睡眠を、家族の睡眠を見直してみませんか?
いびき、睡眠時無呼吸が気になる方、当院ではまず気道の精査を行います。鼻の通り具合、アデノイドのサイズ、のどの広さ、扁桃の大きさ、舌の大きさ、一通りチェックをして、どこが閉鎖の原因になっているかを探します。
その後、睡眠検査を行います。
自宅に検査機器を送付しますので、ご自身でいびきや呼吸、脈拍をチェックするモニターを装着してもらい、一晩寝てもらうだけです。
睡眠の解析を行い、総合的に治療介入すべき睡眠かどうかを確認させていただきます。
家族の未来のために、いびきをかいているお父さんがいましたら、是非とも連れてきてくださいね!