お子さんの風邪の多くはウイルス感染が原因と考えられるため、風邪薬ではなく、身体の免疫で治すものです。
治療について
お子さん自身の免疫での治療が主体となりますが、
- 鼻水が流れやすくなるお薬
- 咳を和らげるお薬
等を用いて治療のサポートを行います。
また、鼻を吸ってあげることで治療をサポートしていきます。お子さんは基本的に鼻呼吸しかできないので、鼻が詰まると寝れなくなったり、ご飯が食べれなくなったり、鼻水が喉に落ちて咳の原因となってしまいます。
もちろん、鼻を吸うために耳鼻科に通院することも問題ありませんし、ご自宅にある鼻吸い器を使うのも良いでしょう。
ウイルスと細菌の違いについて
簡単にお伝えすると、細菌には、抗生物質の効果ありますが、ウイルスには抗生物質の効果がありません。
つまり、ウイルス感染の場合は特効薬が(多くの場合)なく、ご自身の身体の免疫での治療が主となります。
消炎剤(のどの痛みを取るお薬)や、去痰剤(たん切り、痰を排出しやすくするお薬)、解熱鎮痛剤で治療の補助を行います。
なお、細菌感染が疑われる場合(のどの奥に膿がびっしりとついている、等)は、抗生剤の投与を行います。
処方された抗生剤は極力飲み切ってください。途中で内服を止めてしまうと中途半端に細菌が残り、抗生剤に耐性がついた菌が発生してしまい、症状が長引く可能性があります。
ただし、抗生剤は細菌性の鼻風邪・喉風邪に有効ですが、体内の有用な菌も殺してしまい、下痢などの副作用もあります。副作用がひどい場合は抗生剤の内服を中止し、医療機関までお問い合わせください。