お子様の「いびき」の原因として、最も可能性が高いものは、鼻の奥にある咽頭扁桃(アデノイド)が大きくなる状態になっていることです。これを「アデノイド肥大・アデノイド増殖症」と言います。
このアデノイドが大きくなり空気の通り道をふさぐと、慢性的な鼻づまり、いびきや睡眠時の無呼吸、口呼吸といった症状が発症します。
口呼吸が続くと、風邪を引きやすくなったり、喉を傷めやすくなるほか、アゴの発達に支障が出ると将来的ないびき・睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともあります。
治療や経過の追い方
アデノイドは年齢の経過とともに小さくなりますので、慎重に経過観察を行います。小さくなる、というよりは、成長とともに身体が大きくなり、相対的に小さくなるというイメージが正しいかもしれません。
また、3歳以上の方で生活に支障が出る場合は手術適応となることもございます。そのような場合、当院では近隣病院への紹介を行っております。